- じゅうぜん
- I
じゅうぜん【十全】(1)少しの欠点もなく, 完全なさま。 十分に整っていて危げないさま。
「~な対策を講ずる」
(2)〔哲〕〔adequate〕概念や認識がその対象(事物)と完全に一致・適合していること。 あるいは, 対象を細部に至るまで究明し, 完全に明晰判明に認識していること。IIじゅうぜん【十善】〔仏〕(1)十悪, すなわち殺生・偸盗(チユウトウ)・邪婬・妄語・両舌・悪口・綺語(キゴ)・貪欲・瞋恚(シンイ)・邪見を犯さないこと。→ 十悪(2)天子・天皇のこと。 十善の君。IIIじゅうぜん【従前】今より前。 以前。 これまで。 副詞的にも用いる。IV「~のとおり」「~通告したごとく実施する」
じゅうぜん【柔然】五~六世紀にモンゴル高原に拠(ヨ)ったモンゴル系遊牧民族およびその国家。 タリム盆地をも支配下に入れ北魏と対立したが, 六世紀中頃突厥(トツケツ)に滅ぼされた。 蠕蠕(ゼンゼン)。 茹茹(ジヨジヨ)。 芮芮(ゼイゼイ)。Vじゅうぜん【糅然】種々のものがまじっているさま。「紛然雑然~として/吾輩は猫である(漱石)」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.